自衛隊のはたらき

　大規模な災害などで応急対策が難航し、自衛隊の応援が不可欠となったとき、都道府県知事は、自衛隊に派遣の要請をします。自衛隊は都道府県知事からの要請に基づき、主に次のような活動を行っています。

警察と同様に閉じ込められた人の救助、行方が分からない人の捜索を行います。特殊な重機を使った効率のよい作業をすることもできます。

救急患者だけではなく、救急処置を行う医師や救援活動に必要な人の輸送を行います。航空機を使うこともあります。

倒壊した建物などのがれき、崩れ落ちてきた岩石、倒れた立木などで道路を通れなくなることがあるので、それらを除去します。

大規模災害が起こると、水や食料が不足することがあるため、水を供給したり、炊き出しの食事を提供したりします。

災害時にはがれきや壊れて使えなくなった物などの大量の廃棄物が発生します。ごみ収集運搬事業者等と役割分担し、積み込みや仮置き場への搬送を行います。

重機を使用した活動

他にも消防・水防活動、医療・入浴支援などがあるんだよ

防衛省ホームページHP

県・市町村のはたらき

　県や市町村は行政機関として、防災に関して多岐にわたる活動を行っています。市町村は住民により身近なことを行うのに対し、県は市町村の支援や複数の市町村、県内全体に関わることを行います。

通信施設や救助に必要な資機材など防災に必要な施設を整備したり、災害時の役割や対応方法をあらかじめ計画し、実行するための訓練を実施したりします。また、住民に対する正しい防災知識の普及など、地域の防災力の向上にも取り組んでいます。

災害が起こりそうなとき、状況に応じて避難指示等を発令し、避難所を開設します。災害発生時は、素早く正確に救助活動などを行えるよう、情報の収集や伝達を行います。県は市町村から情報を収集し、国等へ伝達します。

道路など災害で壊れた公共施設を直したり、代わりの施設を整備したりします。他にも、被災して家を失った人の住宅の確保、被害を受けた人の生活を立て直すための金銭的な支援などにより、地域の復興を図ります。