なぜ地震は起こるの?①

地震は大きく分けると、海溝型地震と活断層型地震があります。

海溝型地震

 地球を覆うプレート(岩盤)は何枚にも分かれており、それらはほんの少しずつ動いています。日本付近では、海溝やそれより少し浅いトラフと言われる溝で海側のプレートが沈み込みます。それに伴い、接している陸側のプレートが引きずり込まれてひずみ、やがて耐え切れなくなって地震が発生します。プレートは絶えず動いているため、何十年、何百年という間隔で繰り返し地震が発生します。

  • 地球を覆うプレート
  • 引きずり込まれた陸のプレートのひずみが限界に達し、先端部が跳ね上がって地震が発生

南海トラフ地震の想定震度分布図南海トラフ地震の想定震度分布図

 岐阜県に影響が大きい海溝型地震は、南海トラフ地震です。南海トラフは静岡県の駿河湾から四国の南側の海底まで続く深い溝です。1944年には三重県南東沖、1946年には和歌山県南方沖を震源地とする地震により、岐阜県内でも震度5が観測されました。今後、南海トラフ地震が発生した場合、震源地やマグニチュードなどによって変化するものの、美濃地方南部で震度6弱、それ以外の地域でも震度5強の揺れとなると予想されています。

 南海トラフでは、短期の時間差をおいて発生する地震を除くと、100年~200年くらいの間隔で大地震が発生しています。90年間隔の時もありました。前回の大地震が1946年なので、そろそろ発生するかもしれないと言われています。

よく知られている2011年の東日本大震災を引き起こした「東北地方太平洋沖地震」も海溝型地震なんだ。この地震では強い揺れとともに津波の影響による被害も多かったんだ。

地震ミナモ

マメ知識岐阜県にも津波はくるの?

海溝型地震では津波が発生することがありますが、海に囲まれていない岐阜県では津波の影響はないように思われます。しかし、南海トラフ地震が発生したとき、津波が木曽三川をさかのぼって流れ込み、河口に近い海津市などの一部の地域では河川の水位が上昇すると想定されています。