なぜ風水害は起こるの?②
大雨による災害としては、土砂災害や洪水、浸水害などがあります。
土砂災害
- がけにひび割れができる
- 小石がバラバラと落ちてくる
- がけの水が濁る、湧き出るなど
- 地面がひび割れる、陥没する
- がけや斜面から水が噴き出す
- 腐った土の匂いがするなど
- 川の水に流木が混ざる
- 雨が降るのに川の水位が下がる
- 腐った土の匂いがするなど
土砂災害は、山などの斜面で起こりますが、急な斜面や地質がもろく地盤がゆるみやすい場所では特に起こりやすくなります。
危険な箇所は、土砂災害警戒区域(イエローゾーン)、さらに土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)として公表されていて、市町村が作成する土砂災害に関するハザードマップなどで確認することができます。
洪水、浸水害
大雨により大量の水が河川に流れ込むと、河川水位が上昇したり、流速が上昇したりします。水位が堤防を越えたり、水の勢いなどで堤防が壊れたりすると洪水が起き、住宅などに濁水が流れ込む被害が生じます。
また、地表での水の増加に対し排水が追い付かなかったり、河川水位が高く川に排水が流れていかなくなって、住宅が水につかることを浸水害と言います。内水氾濫とも呼ばれます。
浸水する危険のある箇所は浸水想定区域として公表されていて、これも市町村が作成しているハザードマップで確認することができます。
警戒区域外でも要注意
イエローゾーンやレッドゾーンの区域外であっても土砂災害が起こることはあります。令和元年の台風19号による災害では、千葉県で警戒区域外にある建物が土砂災害により壊れる事例が起こっています。岐阜県内でも豪雨災害時に警戒区域外まで土砂が流出してきた事例がありました。
土砂災害が起きる前には特有の現象が起こることがあるんだ。前兆を感じたらすぐにその場から逃げよう。