風水害から命を守るには?④
風水害の場合は、早めに的確な避難をすれば確実に命を守ることができます。しかし、近年起こっている災害では、避難せずに命を亡くされる方が後を絶ちません。なぜ避難しないのでしょうか。下は避難しない人の考え方の例です。
Aさん | 「避難指示が出ているけど、今まで被災したことはないし、我が家は大丈夫だろう。」 |
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Bさん | 「避難先まではちょっと距離があるし、歩くのが面倒だからやめておこう。」 |
Cさん | 「避難所にはいろいろな人が来るし、感染症が怖いから、行くのをやめておこう。」 |
Dさん | 「早く雨止まないかな。遊びに行きたい。」(避難情報や危険性の認識がない) |
令和2年7月豪雨のとき、下呂市小坂町大垣内地区では民家に土砂が流れ込む災害が発生しました。しかし、危険が迫る地域の住民は避難していたため、けが人はいませんでした。もし、このとき何らかの理由で避難していなかったら命を落としていたかもしれません。次のような考え方をして、避難するようにしましょう。
Aさんのケース
(Aさんの考え方)
「避難指示が出ているけど、今まで被災したことはないし、我が家は大丈夫だろう。」
Bさんのケース
(Bさんの考え方)
「避難先まではちょっと距離があるし、歩くのが面倒だからやめておこう。」
Cさんのケース
(Cさんの考え方)
「避難所にはいろいろな人が来るし、感染症が怖いから、行くのをやめておこう。」
Dさんのケース
(Dさんの考え方)
「早く雨止まないかな。遊びに行きたい。」(避難情報や危険性の認識がない)
なぜ大丈夫だと思うの?
上記のAさんのように、人間は危険が迫っていても日常生活の延長上の出来事と感じ、「自分は大丈夫」「まだ大丈夫」という考え方に偏りやすい傾向があります。このことを心理学では「正常性バイアス」と呼んでいます。バイアスとは「偏り」を意味しています。これまでに「自分は大丈夫」と思い被災された事例がたくさんあります。大雨のときは、危ないかもしれない、避難しなければならないと、より一層注意を払うことが必要です。