第78回げんさい楽座(R3.12.20)

「雪害」

雪害というと、近年ニュースでよく見る、短時間の大量の降雪によって道路で立ち往生する自動車の長い列を思い起こす方も多いと思います。また、平成26年12月に関東地方に多くの降雪があった際には岐阜県でも飛騨地方を中心に大雪となり、雪の重みで倒れた樹木による電線障害や道路の不通などによって長期間にわたり広い範囲で停電が起き、延べ約2万3千棟が影響を受けました。さらに雪下ろし中の事故によって亡くなった方が令和2年3月までの過去10年間に803名にのぼると聞くと、その多さに驚く方もおられるのではないでしょうか(出典R2消防白書)。
今回はこの雪害について、日本の雪害研究分野の第一人者である長岡技術科学大学の上村(かみむら)教授に講義を依頼し、近年の雪害の現状、雪害対策等について学ぶこととします。
また、上村教授は「雪かき道場」として地域の雪下ろしの支援を積極的に行っているため、その内容についても話していただくとともに、「雪かき道場」を通じた地域コミュニティの構築のあり方についても考えます。

出演:上村靖司 長岡技術科学大学機械創造工学専攻教授
進行:栗田暢之 清流の国ぎふ防災・減災センターコーディネーター