第80回げんさい楽座(R4.2.28)

「活断層調査を減災・防災に活かすには?」

改めて言うまでもありませんが日本は地震が多い国です。つい先日、日向灘でマグニチュード6.6の大きな地震があったのは記憶に新しいところですが、2021年に限っても、宮城県で震度6強を観測した2月の地震に始まり、12月には同じ日に山梨県と和歌山県でそれぞれ震度5弱を記録する地震が起きるなど1年間で震度5弱以上を記録した地震が10回発生しています。
そんななか、過去の地震の記録や内陸型地震の原因となる活断層の調査などにより、将来の地震の起きやすさを長期的に評価する試みがされています。
しかし、現状では正確に地震の発生を予測することは難しく、これらの評価にはどうしても不確定要素が多くなります。そのため信頼性、分かりやすさ、活用方法等については検討の余地があるとされているところです。
今回の楽座では、このようなハザード情報のより良い発信のあり方およびハザード情報の活用の方向性について、岐阜大学と名古屋大学が共同して研究している『屛風山・恵那山断層帯及び猿投山断層帯(恵那山地から知多半島に伸びる活断層)』に関する研究成果を基にしながら、地域の皆さんとともに考えます。
(※一部地震本部HPから引用)

出演:鷺谷 威 名古屋大学減災連携研究センター教授
光井 能麻 名古屋大学減災連携研究センター研究員
能島暢呂 岐阜大学工学部教授