第89回げんさい楽座(R4.11.28)

『 「ため池」の防災 』

みなさん、「ため池」をご存じでしょうか。降水量が少なく、流域の大きな河川に恵まれない地域などで、農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。多くは江戸時代以前に築造されており、全国で15万4千箇所存在しているといわれています。  このうち、岐阜県には30市町村に2,258もの農業用ため池があり、中でも東濃地方には半分以上の1,547箇所が存在。さらに、中津川市には757箇所ものため池が存在しています。  このため池は、歴史もあり、機能的にも重要なものですが、西日本豪雨の際にため池の決壊による被害が発生したり、今年8月初旬の大雨の際には、山形県川西町で、ため池の決壊による80棟余りの住宅浸水も発生しています。  そこで、今回の楽座では、身近なため池の防災対策をテーマに、決壊や越水を災害としてとらえた場合や、ため池の防災についての国、県の取り組み、ため池のはたらき・管理などについて、岐阜県農政部農地整備課の方からお話を伺います。。