近年岐阜県では、豪雨等による災害が数多く発生しているとともに、「南海トラフ地震」発生の可能性も高まっています。
そこで、ぎふチャン(岐阜放送)と岐阜県、当センターがタイアップし、「防災探検隊」を結成し、毎回、様々なテーマごとに防災の疑問を解決してきました。
全3回の放送のうち、第1回目となる今回のテーマは「豪雨災害への備え編」。関市上之保地区で行われた防災キャンプ体験と防災講座に参加し、災害に関する知識や、避難生活について、専門家の意見を紹介しながら学んできました。
さらに「平成30年7月豪雨」の被害現場を実際に歩き、被災された方から話を聞くことで水害に対する心構えや事前準備の大切さを考えていきます。
第2回の放送テーマは、「地震災害への備え編」。今回は岐阜大学工学部社会基盤工学科教授 能島 暢呂(のじまのぶおと)先生が防災探検隊に同行。
防災探検隊は、約130年前にこの地方に甚大な被害を与えた「濃尾地震」の震源地である本巣市根尾谷へ赴き、根尾谷地震断層観察館で濃尾地震により発生した高さ約6メートルの断層を見学し、地震が起こるメカニズムや近年起こる可能性が高いと言われている「南海トラフ地震」、地震への備えについて学びました。
このほか、防災探検隊は10月2日に高山市で行われた「総合防災訓練」の様子や、能島教授からのお話を通して、備蓄の必要性や自分の部屋でできる防災対策など、いつ起こるか分からない大地震に普段から備える必要性や方法について考えてきました。
そして、最終回となる第3回目のテーマは、「地震が起きた時!どうする!?」。
実際に水害や地震が起こった際にどのように行動するべきかを学ぶため、岐阜大学「村岡 治道(むらおかはるみち)」特任准教授に同行いただき岐阜県広域防災センターを訪問。
防災探検隊は地震体験装置で震度7の揺れを実際に体験。そして、大きな揺れに対してどのような体勢をとるのが良いのかを検証します。 また、地震発生後に起こりうる建物内の火災ではどう逃げるべきか考えるため、人工の煙が充満した部屋をめぐり、煙の中での視界の悪さ、息苦しさなどを実感し対応策を考えるなど、普段から災害について考え、備えることの大切さを学びます。
(出演:白井友理(ぎふチャンアナウンサー)、矢田 美月、荒井りん斗)